男王の系譜

九山このやま

弥生時代の九州において重要な役割を果たした9つの男系王族を示す隠語である。

二女王連合並立制(2代綏靖天皇から9代開花天皇まで)における四大王であるアマテルの子孫「天皇家、春日、物主、物部」に加えて、「中臣、橘、伊勢」のホツマ三国、新羅から帰国した物主の系譜である「丹波」、サルタヒコの子孫「蝦夷」からなる。

二女王連合並立制における四大王:アマテルの子孫

天皇家:アマテルの孫の弟ニニキネの子孫のうち、ニニキネ~ホオテミ~ウカヤフキアワセズ~タケヒト(神武天皇)の系譜を継承する。

春日:アマテルの孫の弟ニニキネの子孫のうち、ニニキネ~イナイイ~賀茂ミケイリ~アヒラツ姫(夫タケヒト)~意富タギシミミの系譜を継承する。春日の名はソサノヲ~アマノコヤネから継承した。

物主:アマテルの孫の兄ホノアカリの子孫のうち、ホノアカリ~カゴヤマ~タケフツ~タカクラシタの系譜を継承する。物主の名は大物主(山陰王)オオナムチ~久米クシミカタマ(サルタヒコの子ツミハの長男)から継承した。

物部:アマテルの孫の兄ホノアカリの子孫のうち、ホノアカリ~ニギハヤヒ~ウマシマチ(磯城クロハヤ)の系譜を継承する。物部の名は山陰王権から継承したとみる(未詳)。

ホツマ:女王連合を陰から支えた国々

中臣:アマノコヤネの子孫。孫アメタネコの時に女王連合から脱退した。

:ソサノヲの子孫。ソサノヲの長男アメワカヒコの系譜(白髭)を二男タカヒコネの系譜が吸収した。孫シイネツヒコの時に女王連合から脱退した。

伊勢:ワカ姫の子孫。諏訪タチカラヲ~三島ミゾクイの系譜をサルタヒコの子ツミハの二男トカクシが継承した。神武天皇による女王位統一まで女王連合にとどまり、アメヒワケの時に連合から脱退した。

その他の国:三女王連合並立制の混乱に関わった国々

丹波タニハ:物主の嫡系が新羅に進出し、傍系タケツツクサが九州に帰国して物主の系譜を継承した。嫡系ヒボコは丹波に帰国し、おそらく嫡系は近畿方面に進出、傍系が丹波として九州に派遣された。

蝦夷ヱミシ:サルタヒコの子孫。男系が断絶していたが、伊勢の男系が断絶した時に復興された。

男系が断絶した系譜

春日:ソサノヲ嫡系アメワカヒコ。暗殺前に国神との間に生まれていた子アメトマミ~ホノススミは白髭を名乗り、春日の名はアマノコヤネに継承された。

諏訪:オモイカネ(妻ワカ姫)の子孫。諏訪タチカラヲ~三島ミゾクイと継承されたが、男系が断絶し、女系でサルタヒコの子ツミハの二男トカクシに継承されて「伊勢」となった。

近江:カナサキの子孫。嫡系タケミカツチに男子がなく、女系(ハヤアキツ姫)で継承したタケスミにも男子が生まれなかった。同様に女系で継承したヒメ~オコロ→カゴヤマ(物主)、タマヨリ姫~ミケイリ→タギシミミ(春日)ともに天孫四大王の系譜に吸収されたため断絶した。

白髭:ソサノヲの嫡系で、アメワカヒコと国神の子の子孫。二世孫ホノススミに男子がなく、ミチツル姫が橘ウツヒコと結婚し、ソサノヲ傍系に吸収され断絶した。

ホツマの国々の連合復帰

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