#403 万木と熊野

現在「久万」として愛媛県上浮穴郡にその地名が残る「熊野」。ホツマツタヱでは、まずソサノヲの配流地、そして、ミシマ(トヨマド)の配流地として記されます。 「この二柱 生む殿は 天の原見と 筑波山 淡路月隅 熊野なりけり」(...

高良玉垂宮神秘書①

前回のトヨ姫の考察で参照した『高良玉垂宮神秘書』には、ホツマツタヱが隠文で伝える史実との対応が多く見られるだけでなく、ホツマツタヱの解読を助ける暗号ともみなせる記述がいくつもありました。何回かに分けて論証していきます。 ...

谷二咫輪

先日、オクラ姫の歌にある「あなたまはやみたにふたわ」は、「穴玉は病み 誰に二咫輪」以外に「穴玉早や 三咫に二咫輪」とも読めることを指摘しましたが、その後、あることに気づいてしまいました。「あなたまはやみたにふたわ」は「穴...

タカヒコネの答歌

オクラ姫の歌に続いて記されるタカヒコネの答歌。古事記では削除され、日本書紀には記されましたが「また歌詠みして曰く」とされて誰の歌かわからなくなっています。日本書紀の伝統的な解釈は次のようなものです。 「天離あまさかる 夷...

下照姫の歌

アメワカヒコの葬儀の場面で死者に間違われたタカヒコネの怒りを鎮めるために下照姫・オクラ姫が詠った歌。記紀では下照姫はアメワカヒコの妻でタカヒコネの妹ということになっていますが、ホツマツタヱではこの歌がきっかけとなってタカ...

四姉妹の謎

タカヒコネとアメミチ姫の再婚によって四人の女王候補が生まれたことは何度も記してきました。それにしても、四姉妹というのは異例中の異例です。その謎を解く鍵を見つけました。まずは鹿島と香取の説話に挿入された一節です。 「丈八咫...

トカクシ双子説

前回、トカクシが兄、クシミカタマが弟という仮説を紹介しました。今回は、その二人が双子である、という仮説について紹介します。以下は、アマノコヤネの一時帰国中のものとして記される記事です。 「物主一人 日高見の 井堰成し成し...